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ちいさなちいさな「オモチャのフィルム」

2007/11/21 | filmpres | trackback

4. パテベビーの巻

最後の1本。それは何かといいますと、9.5ミリのフィルムです。フランスのパテ社が販売し、戦前の日本でも伴野商店が販売して、裕福層の趣味人に広まった黒いボビンのパテベビー。それ自体は決して珍しいものではなく、小会の活動の中でもたびたび目にする形状のフィルムですが、今度の中身は何かと思ったら… これが曲者でした。なんと失われた日本の旧劇、トリック撮影のちゃんばら場面が飛び出したのです。

1918082292_1f695169c3.jpgそうです。この最後フィルムこそが、2007年10月30日に「第一回ソウル・チュンムロ国際映画祭(CHIFFS)」でお披露目上映された『霧隠才蔵[パテベビー版]』のオリジナル素材にほかなりません。この作品の復元にまつわるすったもんだと映画祭当日の模様については、お世話になった多くの方々への感謝の気持ちを込めて、こちらに報告しております。無駄に長いのですが、細かく記録しておけばいつか何かの参考になるのではないかと考えました。同作品のDVDは小会事務所で貸出します(有料)。ご利用の際は小会までご連絡ください。

*画像はCHIFFS会場での坂本頼光さん。

5月某日にお預かりしたフィルム10本を、それぞれふさわしい道に送り出したつもりではいるのですが、潤沢な資金や多彩な人脈、豊かな経験があれば、もっとうまい方法もあったと思います。しかし、この10作品は本当に多くのことを我々に教えてくれ、かつ映画保存の重要性を広く訴えるために一役も二役も買ってくれました。

皆さんだったらこの10本のフィルム、どのように調査、復元、保存されたでしょうか?(K)

*ちいさなちいさな「オモチャのフィルム」は『メルマガFPS』Vol.27, 28, 29より加筆訂正の上、転載しました。

関連リンク

《NPO法人 記録と表現とメディアのための組織 remo》
http://www.remo.or.jp/

《若き活弁士、坂本頼光さんのブログはこちら!》
坂本頼光 活弁士の分家
http://blogs.yahoo.co.jp/qfdsj940

《ソウル・チュンムロ国際映画祭》
http://www.chiffs.kr/

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